相続土地国庫帰属制度の現状について
相続土地国庫帰属制度(相続した土地について、国が引き取る制度)が昨年4月からはじまって1年余り、現状についてお知らせします。
相続土地の国有化の件数(今年7月末時点)
国庫帰属申請件数 2,481件 (うち長野県41件)
国有化件数 667件 (うち長野県11件)
国有化した土地の内訳
宅地 272件
農用地 203件
森林 20件
その他 172件
まだ審査中のものもあると思いますので一概にいえないですが、おおよそ申請している土地の4分の1の土地が国有化されているようです。(なお、法務局への相談件数は毎月千件以上あるとのことです。)
相談会などに参加した際に、相続した不動産を国、市町村等に寄付したいという相談も多いので、申請数、帰属数ともに予想よりも少なく感じました。
国有化するにあたり、10年分の管理費用として原則20万円の負担金が必要であったり、対象となる土地についての要件が厳しいこともあると思いますが、土地の処分のひとつの選択肢として考えてもらえるように制度をもっと広く広報していきたいと思います。