伝えることの難しさ

 先日、大学の後期授業で受け持っている日本国憲法の全15回の授業、試験を終えました。
 今年度で2回目、昨年度は初めてであり、コロナの影響でオンラインを使った授業もあり、なかなかおぼつかないこともありましたが、今年度はすべて対面式の授業ということもあり少し余裕をもって授業内容に取り組むことができたように思います。

 ただ、そうなると少しずつ欲も出てきて。学生のみなさんに憲法について、もっと関心を持ってもらいたい、知ってもらいたいという気持ちが出てきます。
 憲法に関する話題は事欠かず、一人一票裁判、再婚禁止期間の見直し、LGBTQ、信教の自由と政教分離の原則の関係、平和主義の考え方、改憲のことなど、毎日いろいろと出てきます。そのようなニュースを見て、学生のみなさんに憲法、人権を意識して考えたり、政治・社会、選挙に関心を持ってもらえたらと思い授業をしています。本当は一人ひとりに理解を確認しながら教えられればと思いつつ、200名を超える受講生がいるので、なかなかそういうわけにもいかず。それぞれの理解の仕方も早さも違うなかで知っておいてほしいこと、伝えたいことを一緒につめこんで授業をしています。

 そうなると今度は「伝える」ということは、とてもスキルが必要なことを感じます。内容が難しい話、専門的な話になると学生のみなさんがあまり集中できずにいることもあり、例えば、一生懸命、大きな声で話したとしても空回りになることも多く、授業がもっと楽しくなるにはどうしたらと考えたり、わかりやすく、伝えたいことをきちんと伝えるにはどうしたらいいか悩むこともあります。

 そんなときの心強い味方として
『大人のための国語ゼミ」 著:野矢茂樹
『「読む」技術』 著:石黒圭
を参考にしたりしています。改めて国語を学び直している、そんな感覚です。

 なかなか学生を前に話をする機会、それもまとまった時間を得て話しをする機会はそうそうなく、その貴重な機会があることは非常にありがたいなと思います。せっかくのこの機会を無駄にしないように、日々いろいろなものを吸収しながらそれを自分のものとして伝えたり、発信していきたいと思っています。

#nowplaying Gastr Del Sol 「Upgrade & Afterlife」